中2集団暴行死 学校「予想外だった」 保護者「早く正常に」
うるま市の同級生による中2集団暴行死事件で、亡くなった男子生徒(14)と傷害致死容疑で逮捕・補導された少年8人が通っていた中学校で26日、PTA緊急集会が開かれた。約250人の保護者が参加。事件の前兆を問う保護者に学校側は「予想外だった」と答え、指導について「不十分だった」と答える場面も。スクールカウンセラーから生徒らの精神面のケアに関する話もあった。
会ではPTA会長の提案で、地域の安全確保を父母と学校側が協力して実践することなどを盛り込んだ「命の大切さを訴える緊急アピール文」も採択した。
集会は、報道陣をシャットアウトし、午後7時半ごろから同9時20分ごろまで行われた。教頭によると、校長から保護者に「学校を預かる者として、責任を痛感している」と謝罪があった。参加者によると「このような事態に突然なるとは考えにくい。何か前兆や要素があったのではないか」との質問に対し学校側は「アンケートでは出てこなかった。このような事態になるとは予想していなかった」と答えたという。
「上級生による恐喝と、何か関連性があるのでは。指導、調査を徹底したか」という質問には、校長が「指導が不十分だった点は否めない」と答えたという。校長は「過ちを犯した生徒も、ある意味被害者であると思っている」とも話した。
ある参加者は「厳しい意見もあったが、一緒に学校を良くしようという雰囲気はあった」と話し、別の参加者は「みんな本当のことが知りたくて来たはず。学校がすべてを話さないので必ずしも納得はしていないと思うが、早く正常に戻したいという気持ちもある」と揺れる心境を語った。
教頭は報道陣に「保護者の方々の力強い前向きな意見もあった」と述べた。
PR