荒井戦略相 コミック、CD、衣料品にも…党が領収書公開
荒井聡国家戦略担当相の政治団体「荒井さとし政治活動後援会」(09年9月解散)の事務所費を巡る問題で、民主党は10日、同後援会の07~09年分の領収書を公開した。公開に先立ち同党の細野豪志幹事長代理は「架空、違法な支出はない」と強調したが、少女コミックや音楽CDなどの領収書が含まれていた。公開後、荒井氏は「少し反省しないといけない」と述べ、支出の一部に問題があったとの見方を示した。
公開されたのは、A4判の台紙にはり付けた領収書をとじ込んだファイル数冊。報道陣に約2時間の閲覧を認めたが、コピーは認めなかった。
政治団体の支出は、人件費や備品・消耗品費、事務所費などの「経常経費」と、選挙関係費などの「政治活動費」に大別されるが、公開した領収書には、事務所費以外のものも含まれていた。
このうち備品・消耗品費として、08年4月30日付で少女向けコミック5点に計4495円が、同年5月20日付でパチンコ台の効果音楽をまとめたCDに2500円が支出されていた。他にも08年4月5日付で衣料品18点(パーカや靴下、キャミソールなど)に計2万2670円▽09年3月20日付でおもちゃ代として百貨店に7350円▽07年3月12日付で大手ハンバーガーチェーンに2210円--などの支出があった。
こうした支出について荒井氏は「本当(にあったの)? (担当者に)少し怒っておきます」と話し「適切かどうかとなると少し反省しないといけないと思う。ただ、そういったものに使うのを(法律が)禁じているわけではない」と述べた。
民主党は10日、事務所費について自民党が問題視した川端達夫文部科学相の政治団体と蓮舫行政刷新担当相の政党支部の領収書(07~09年分)も公開。川端氏は「適切な支出で法的問題はない」、蓮舫氏は「すべて公開した。今後も質問があるならいつでも受けたい」と語った。
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荒井国家戦略相、事務所費問題でマンガ領収書は「間違い」修正へ
荒井聡国家戦略担当相は11日午前の記者会見で、自身の政治団体の事務所費疑惑に関し、報道陣に公開した「備品・消耗品費」の領収書の中にマンガ本の代金が含まれていたことについて「多忙を極める秘書が息抜きのために自費で買ったマンガ本のレシートが混入した」と釈明。政治資金収支報告書の修正を検討していることを明らかにした。
荒井氏は、領収書に記載されていたパチンコの音楽CDについては、平成19年の北海道知事選に出馬宣言をした会場で使用する「バックグラウンドミュージックとして利用した」と説明。衣料品は道知事選の期間中に応援に来た秘書のためのもので「選挙に突然突入して洗濯する時間がなかった事情もあって経費として計上した」と述べた。
荒井氏は「必ずしも適正でなかったものがあったことは反省している」としながらも「使い道はすべて説明できるお金であり、合法だと改めて申し上げたい」と強調した。
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