これは、かーなーりっ、面白い!
でも疲れたぞ(^^;;)
兎に角、内容が濃いので、画面から一時も目が離せないというか、脳みそフル回転で見なければいけない。
集中度合いでいうならば余裕でシャッターアイランドを超えたという。
てな訳で見終わった後は、脱力して足下がフラフラになってしまった。
取り敢えず中だるみが少ない。
中盤からクライマックスにかけては、アクションを絡めながら異なる時間軸の話を同時展開しているので相当のスピード感というか焦燥感があったし、時間制御から外れたエピソードはそれなりにサスペンス要素が強いので矢張りだらだら出来ずにスクリーンをガン見してしまった。
地下のモル怖いってw
それに話が良い。
コブとモルの関係というか、あの恋愛感覚は、物凄いツボをついてくれた。
この監督は相当なロマンチストと見た!
甘い恋愛映画も悪くないが、同じ恋愛モノならこちらの話が非常に私の好みであるし、標的となったロバートのエピソードにはじんわりと涙が出た。
色々な意味でなんて切ない。
ロバート可哀想だ(づω;`
どう思う?
あの世界。
そこから脱出する際のあの二人。
あなたの夢は何?
若い二人と皺だらけの手。
白い髪、小さな背中、美しい妻が囁く甘い言葉と未来の夢。
節くれ立った老いた指先。
ずっと二人きり。
そして列車が近づく。
列車は望みの場所へ連れていってはくれるが、そこが何処だか解らない。
でも平気、ここから出なければならない。
目覚めなければならない。
大切なものが彼等を待っている。
そしてここから出るためには…
それにっ
おおおおお!
ロバートオオオオッ
あんな可哀想な犠牲者がいるのかっ?!
「あれ」は彼にとって幸せな事だったのか、それとも不幸な事なのか。
風車を見た時に、なんて残酷な「演出」なのかと涙がちょちょ切れた。
それは優しい嘘なのか、はたまた残酷な偽りか。
優しい嘘なら救いがあるが、あれはどうにも利用する為の偽りだからなあ。
趣味が悪いと言わざるを得ない。
そして、あのオヤジは私がナックルパンチで冥土に送ってやるから嘆くなと肩を叩いてあげたい。
ロバートー!
おおおおおぅ・゚・(ノД`)・゚・。。
ストーリー展開として不満だったのは、重要なキーパーソンでありながら、どうにもおざなり感がぬぐえない渡辺謙ことサイトー氏だろうか。
時間の都合もあるだろうが、コブとサイトーの繋がりが唐突というか。
コブは下心があるので理解出来るが、サイトーが何故あんなにも必死だったのかをもっと描いて欲しかった。
その辺りのエピソードはカットされているのかな?
ノーカット版のDVDとかBDが出れば、私の不満もすっきりするのかも知れない。
しかし、個人的にはアリアドネには何の興味も湧かなかった…どころか、あの覗き趣味は戴けないなあと思ったのだが、「設計士」の名前が「アリアドネ」というセンスは解りやすくて良かったかも。
(´艸`)
面白かったし、もう一度観たいが、家で観たい映画ではないな。
だって、娯楽というには余りにも集中しすぎた(^^;;;;)
PR