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ヘドロの様なヲタク日記。 ただいまテイルズ オブ ヴェスペリア(ユーリ・ローウェル?)を絶賛応援中! BL、同人、サブカルネタ多し。 苦情は一切受け付けないぜベイベー!
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プロフィール
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雫@凛々の明星
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非公開
職業:
炎の失業者
趣味:
ヲタク全般
自己紹介:
サブカルは結構なんでもござれ。

ギルティギア、テイルズ オブ ヴェスペリアをこよなく愛する流離いの●ンダムマイスター(自称)。
三半規管が弱いので絶対にコクピットには乗れないぞ!
ヽ(´∀`)ノ
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会社帰りに寄り道する際に使う駅と駐輪場がある。

駅から徒歩…どれくらいだろう?
改札を出て、線路沿いに歩いて5分近くかかる位置に、その駐輪場はポツンとある。
回りは暗く、昼も夜も人は疎ら。

つい前日、時刻はそう、22時を回っていただろうか。





駅を出た私は駐輪場に置いてある自転車を引き取りに向かっていた。
これから自転車に乗って家に帰るのだが、帰宅する頃には報道ステーションが半分近く終わっているだろうな。
そんな、取り留めもない事を思いながら改札口を出て地上に続く階段を昇り、途中、何の気なしに一人の女性を追い越した。
10代後半から20代前半と思しき若い女性である。
私の真後ろにその女性。
前には女子高生が3人。
踏切を渡って明後日の方向へ行く男性が一人。

突然、小さな鼻歌が私の耳を打った。

「フンフンフーン♪」

ん?と思いながら何となく、前にいるご機嫌な様子の女の子達の鼻歌かな…と思っていた矢先に、

「ラララララァアアアアア♪」

と、ビブラートをたっぷり効かせた裏声が、辺り一面に鳴り響いた。

Σ(´Д`lll) 何事!


前の女子高生達…じゃない。
歌は…
歌は、真後ろから聞こえてくる?!
後ろって、先刻追い越した若い女のひ…と…

突然ゾッとして私は歩行速度を上げた。
って、心持ち程度だが。
そして徐々に加速した。
相手に私の動揺を悟られない様に、自然なフリして……離脱しろおおおおっ!!!
だって突然歩みを早めて変に相手を刺激しても拙いし(^^;;)
ひいー!

何事もなかったフリを装いつつ可成りの速度で歩いている筈なのに、何故か歌がいつまでも真後ろから聞こえてくる気がする。
声が大きいので真後ろから聞こえる気になっているのか、本当に歌う女性が真後ろを追随して来るのか。
怖いっ
そういや先日、女性の通り魔のニュースをやっていたっけ。
いやいや歌を歌っているくらいで通り魔扱いは失礼だよ。
でもこんな真っ暗な夜道で、オペラばりの大声で歌いながら歩く人って普通なの?!

はっと気付けば、もう回りに誰もいなかった。

遙か後ろに女子高生達はいるのだろうか。
前方には誰もいない。
男の人は踏切を渡って行ってしまったし。

何だか背中がもぞもぞする。
急所って何処なんだろう。
背骨のあたりを刺されたら脊髄を損傷するな。
左は心臓があるし。
そんな事を考えながらビビって後ろを振り返る事も出来ずに、ひたすら駐輪場を目指す私。
ああ、どうして私はあの人を追い越してしまったのだろうか。
私が彼女の後ろにいれば、警戒しながら距離を取れば済む話だったのに。
仮に振り返って掴みかかられても応戦出来るが、後ろを取られたら最初の一撃を喰らってしまう。
((;゚Д゚)ガクガクブルブル


なんて遠いのかしら、この駐輪場。
もしやこの道はローマへ続いているのだろうか。
君の行く道は果てしなく遠い。


半べそかきながら駐輪場へたどり着くと、漸く人の姿を確認する事が出来た。
暗闇の中、そこだけが煌々と明るい。
道路に面した屋根があるだけの、壁のない24H営業の無人駐輪場。
それでも私には砂漠のオアシスに見えた。
よかった、マジで怖かったよう (;´Д`)
本気で安堵しながらお金を精算して自転車を引き出していると、低いフェンスの向こうの道路を件の女性が横切っていった。
私と彼女の距離は思ったよりも開いていた模様…って。


Σ(´Д`lll) …!!!


彼女は私を見ていた。
通り過ぎ様に、顔をこれでもかと言わんばかりに横に向けながら、じっと私を見ていた。
ちらりと視線を投げかける…どころではない。
四十肩の私では無理だが、若い人ってあんな位置まで首が回るのねってくらい顔を横に向けて、彼女は私を見ていた。
危ないですヨ?前を見て歩きましょうネ!
そんな軽口も叩けないくらい、私は無茶苦茶ガン見されていたが、勿論視線は交差しない。
必死で視線を泳がせながら、自転車に集中しているフリをした。
歌は聞こえてこない。
ああ、一体、いつから歌は止んでいたのか。
解らない。
黙って、不自然なほど無表情で私を直視しながら、しかし、足を止める事なく彼女はその場を過ぎ去った…のだろう。
解らない。
何故なら私は、彼女が真横に来て一歩進み二歩進み三歩目を踏み出して…自転車に飛び乗り猛ダッシュでペダルを漕いで逃げたからだ。


以上が、あの夜、私が遭遇した不審人物と恐怖体験談である。

*************

後日、会社の食堂で友人達に事の顛末を語った。
そして大爆笑を喰らった挙げ句、言われたのは、

「ぎゃはははっ、そりゃ、絶対にアンタが不審者だったってー!」
「そうそう!」
「死ねるっ、絶対にその女の人、アンタの事をおかしなヤツだって睨んでたんだってっ」
「おかしなヤツってさー、何する訳でも何言う訳でもないけど、おかしな空気を出すもんなー!」

何故だか私が暗闇の不審人物になり下がっていた。

「そんな風に前を歩いている女が突然、異様な空気を出して小走りで逃げてったら、誰かて『ナニ、アイツー?』って思うってwww」
「男の人だったら『あ、痴漢と間違われてる?』とかって思うかも知れんけど。プスス!」
「絶対アンタの方が挙動不審だったって」

ちょっと待てやコラ。
一人で爆音で歌うたいながら歩いてるヤツと遭遇しても、お前ら平気なんかい!
おかしいやろーっ (゚Д゚)

だけど私が挙動不審で、この話は終わってしまった。
なーぜーだー?!
畜生、あいつ等めーっ




…皆さあ、寂しい道をそんな人とタイマン張りながら歩いていても平気なの(;´Д`)
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