「シャッター付近の、床の赤いラインの中へは立ち入らないで下さい」
途端に殺気立つ集団。
(てか私も)
危ないのは解っているが、長蛇の列と灼熱の太陽に、皆が理性を吹っ飛ばされていた。
しかも後わずかでスペースにたどり着く…てか、会場の中に入れば日差しも避けられるしエアコンの恩恵だって受けられるのに。
その境界線で灼熱の太陽に身を晒せと?
最早、理屈ではない。
文句があるならこんな所に並ばせんじゃねーよっ
(゚Д゚)≡゚д゚)、カァー ペッ!!
皆の気持ちは、まあ、こんな所だろう、殺意の隠った視線をスタッフに投げかけたが、そこで彼はオドオドとこう言った。
「ここに立たれると…上から万が一シャッターが落ちて来たら危ないですよね?長時間並んで漸くここまで来たのに、こんな目前で事切れたら皆さん死んでも死にきれないですよね?悔いが残りますよね?」
ぶはーっ
途端に殺気が霧散してその場が笑いに包まれる。
私の後ろの女性が言った。
「地縛霊になるっちゅーの!」
や、もう、本当にw
あの炎天下を並び抜き、本当に目前で不慮の事故にあって死んだりしたら…
笑い話じゃないけれど、そりゃまあ腐女子(私は貴腐塵)としては悔いが残るどころの話じゃないもんね。
だけど嫌な話じゃないか?
買いそびれた大手サークルの新刊を求めて会場を彷徨う腐女子の霊って。
何だそれ(^^;;;)
でもあの男性スタッフ。
憎めないというか、上手だなー、と感心した。
ああいう時って疲労困憊で、正論だと解っていても怒られると癇に障る事が多いし(ごめん)ましてや何処ぞのスタッフの様に上から目線で頭ごなしに怒鳴られた日には(^^;;;)
そしてそれが、私以外の誰かに向けられた罵声なのに、私の真横だの真上から降って来た日には。
耳がw
ふふふっ
それを思うと、ああやって笑いに変えてくれると何だかほっとするし、ちょっとおどけた仕草が可愛いなーとか、まあ彼もああ言ってるし危ないし大人しく言う事聞いておこうかな、とか、ごにょごにょ( *´艸`)
女性スタッフで癇に障る人って殆どいないのにね。
皆、優しいし丁寧だし。
(例外は何処にでもいるが)
あ、でも。
やっぱり赤ブのスタッフさんって、丁寧な人が多いかな?
そういう所で企業主催かどうかってのが出るのかも知れない。
そーいや、昔懐かしドリコミのスタッフは戴けなかったなーw
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