千葉のクジャク、“写真判定”で飼い主判明
千葉県警八千代署で保管中に逃げ出し、10日に捕獲されたクジャクの飼い主が、同県八千代市に住む会社社長の男性と確認され、12日にも引き渡されることになった。
この男性と茨城県の会社社長男性が10日、クジャクの写真を持参して同署を訪れ、飼い主と名乗り出た。
2人とも「自分のクジャクと似ている」と譲らなかったが、その後、茨城県の男性のクジャクは茨城県警鹿嶋署で保護されていることが判明したという。
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逃亡クジャク、飼い主はどっち!?「ビデオ判定」へ
千葉県警八千代署が6日に捕獲したものの、8日に署内から逃げ出した「クジャク騒動」が新展開を見せた。10日午前、八千代市内で再び発見し保護したが、飼い主を名乗る会社社長が2人登場。同署は、現状ではどちらが所有者かを確定できておらず、両者が保有する映像を見比べる「ビデオ判定」を11日以降に行うことになった。
八千代署によると、10日午前6時50分頃、八千代市内のビニールハウスに入り込んだクジャク(オス)を近所の住民男性が発見。通報を受けた同署署員が網で捕獲した。
その後、署内で正式に捕獲を発表。さらに、前日の9日夜に「飼っていたクジャクが逃げた」と同署に連絡してきた茨城県神栖市の男性に確認を求め、羽の模様などから男性が所有者と判明したとも説明した。
めでたしめでたし…と思われた事態は、約3時間後に急転。八千代市内の男性が「飼っていたクジャクに逃げられた」と名乗り出たからだ。これを受け、同署は当初の発表をいったん撤回し、所有者を慎重に確認することにした。5日間にわたる「クジャク騒動」がようやく収束したと思った署員たちは、予期せぬ展開に「ほかにまだいるのか…」と困惑している。
偶然にも、男性2人は会社の社長同士。同署が事情を聞いたところ、神栖市の男性は「4月30日頃に、飼っていたインドクジャク3羽のうち2羽が逃げた。オスとメスがいなくなっている。(捕獲された1羽は)ウチのに似ている」と話している。
一方、八千代市の男性は「4羽のクジャクを飼っているが、5月3日か4日に2羽が逃げた。すぐに1羽は見つかったが、オスの1羽の行方が分からなくなった」と説明。9日昼の時点で会社の従業員が「ウチの社長のクジャクがいなくなった」と同署に相談していたが、社長同士で混同してしまったのか、署が把握していたのは神栖市の男性のみだった。
男性2人はクジャクの捕獲後、すぐに八千代署を訪れて対面。クジャクを前に「どちらのなんでしょうねえ」と穏やかに語り合っているという。
八千代署は、距離の問題から八千代市の男性が所有者である可能性が高いと見ている。が、決定的な証拠とはいえないため、逃げる前に両者が撮影した映像などを見比べる「ビデオ判定」を11日以降に行い、所有者を決める予定だ。
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